ヨガとピラティスの違い

ヨガとピラティスの違い

ヨガとピラティスの歴史

体の構造や筋肉（解剖学）を学んだ私【柔道整復師・針きゅう師】がヨガ・ピラティスを、たくさんの方に知ってもらえば、よりたくさんの方々に貢献できるのでは！？」と思い、接骨院でヨガ・ピラティスの良さをたくさん知ってもらえるように色々勉強してみました！

まずはじめに、ヨガとピラティスが似ていると言われるのは、ピラティスがもともとヨガをベースにして作られたエクササイズだからです。

ヨガとピラティスには共通点も多々あります。ですがどちらも効果を感じるまでの時間は、体調やもともとの身体の状態、ライフスタイルなどによって大きく異なります。

共通してお伝えできることは、ヨガもピラティスもすぐに効果を感じることは難しいということです。週に１，２回からでも、継続することが大切です。

ここでヨガとピラティスの大まかな違いを見てみましょう！

	ヨガ	ピラティス
目的	心身の安定	ボディメイク
呼吸法	腹式高級	胸式呼吸
エクササイズ法	柔軟性向上	筋力向上

ヨガとピラティスの発祥の違い

ヨガといえば、あの独特なポーズと呼吸法が印象的ですよね！ポーズは＜アーサナ＞と呼ばれ、呼吸は＜プラーナヤーマ＞と言います。

発祥は、約4500年前の古代インドと言われており、「ヨガ」という言葉は「調和」「つながり」「バランス」といった意味を持ち、身体・心・魂を神（あるいは宇宙）と結びつける修行法として行われてきました。

現在エクササイズとして行われているアーサナはヨガの一部に過ぎず、元は心の安定を目指すための修行法だったのです。

一方、ピラティスはジョセフ・ピラティスが自身の病気をきっかけに開発する際、ヨガをはじめ様々なスポーツなどを参考にしています。そこから戦争中の負傷兵士に対するリハビリを目的に発展させていきました。

その後、アメリカに渡ったピラティス氏により、ボディメンテナンスのエクササイズとしてダンサーやスポーツ選手の間で広がっていき、現在のピラティスエクササイズに至るのです。

ヨガとピラティスの呼吸法の違い

ヨガは心身の安定を目指すエクササイズです。

ヨガは腹式呼吸をメインに行います。呼吸を意識しながらポーズをキープし、ストレッチ効果を得るとともに、腹式呼吸で副交感神経を優位にし、心身ともにリラックスさせます。

ピラティスは、胸を膨らませておこなう呼吸で、肋骨を前面や背面、横に広げるように深く呼吸します。胸式呼吸は活動時に活発化する交感神経を優位にする働きがあるため、脳が活性化され筋肉も活動的な状態となり、頭も身体もすっきりとして集中力が高まります。

ピラティスとヨガのエクササイズの違い

ヨガの動きでは、カラダをストレッチするようなポーズで数秒間「静止」し、深い腹式呼吸を繰り返しながらポーズを深めていきます。ヨガは、筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げたり、体幹や肩関節周りを強化し、しなやかでバランスの良いカラダを目指します。

また、パワーヨガは立ち姿勢で行うのポーズが多く、太陽礼拝など全身を使うポーズを連続して行うため、運動量が多く、全身の筋肉を鍛える効果やパランス感覚を整える効果が期待できるでしょう。

一方ピラティスは、流れるように動き続けていくのが特徴です。体幹のインナーマッスルなど身体の中心部分（コア）にある筋肉を鍛えます、動きが小さく、鍛えたい筋肉を意識して背骨や関節の流動性を高めるエクササイズを中心に行っていきます。

マットの上で寝転んで行うエクササイズが多いため、運動不足の方や高齢者の方も安心して取り組むことができるのが、ピラティスの最大のメリットです。

私が思うヨガとピラティスの違いは実はシンプル。ヨガはポーズと静止がベースでピラティスは動き（ムーブメント）がベースだということです。

ヨガは、心と身体につながりを与え、身体に対する気づきを高めるので、身体が出しているサインを理解することができるようになり、ストレスを緩和したり取り除いたりすることができます

ピラティスでは、上半身全体、骨盤底の健康、臀筋、大腿四頭筋、肩、腹部の強化など体幹エリアの強化が特にターゲットになり、それらすべてが背面を強化し、怪我の予防に役立ちます。