水素吸引の効能
最近では活性酸素が老化や疲労のほか、多くの病気や日々の不調に関わっているということが周知されつつあり、医療機関で抗酸化療法をおこなう所も増えてきました。一時期ブームとなった「水素水」でご存知の方もいることでしょう。なかでも、鼻から吸うだけの「水素吸入」は有害な悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を選択的に取り除くことで、さまざまな不調に対して効果が期待できます。いま、“サビない身体づくり”を目指すひとが注目している「水素吸入」を健康や美容の観点から詳しく説明します!
水素は体の隅々までいきわたる!
水素は非常に微小な分子構造を持っているため、体内へ取り込まれたときに細胞膜をすり抜け、隅々の細胞の内部にまで浸透することが可能です。
この性質により、皮膚の表面から取り込めば皮膚細胞に、吸引で取り込めば内臓や脳にまで作用を及ぼすことが期待できます。
水素は活性酸素と結びついて無害化
また、細胞の内部へと入り込んだ水素は、細胞を老化させる活性酸素と結びついて無害化します。
その結果、活性酸素によってはたらきが阻害されていたミトコンドリアが活性化され、老廃物の排出や脂質の代謝が高まるという作用もあります。
医療用水素から見るはたらき
心肺停止後の患者さんに水素ガスを吸引させることによって、脳へのダメージを軽減させる治療法が選択されることがあります。
2007年に、これまで身体における影響はほとんどないと考えられてきた水素が、選択的に活性酸素を取り除く働きをもつということが発見されてから急速に研究が進みました。多くの論文が発表されるとともに、がんや生活習慣病、神経に関する病気に加えて炎症性の病気まで幅広い分野で注目を集めています。
悪玉活性酸素を除去
活性酸素には2つの種類があります。まず1つ目は、私たちの身体を細菌やウイルスから守ったり、血管をひろげて血圧を上がりにくく保ったりする善玉活性酸素。そして2つ目は、細胞や遺伝子に障害を与えることで多くの病気や老化などを引き起こす、悪玉活性酸素です。選択的に有害な活性酸素だけを取り除くことができるのが水素吸引の優れたところです!